第十六章 初めての喧嘩 (4)

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「……言いたいことはそれだけか?」 俺は黙って頷いた。 俺も先輩も相手の顔を睨んだままだ。 「もう帰っていいよ…… って言うか、顔も見たくねーわ!」 「俺だって同じっス。お邪魔しました!」 「ふん。アイツからお尻を掘られないよう、注意するんだな!」 「先輩こそ、嫉妬深い男は嫌われますよ。それに…… もしそうなったとしても……大したことじゃない!」 俺は先輩の顔を見ることなく、先輩の家を後にした。
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