第十七章 お人好し (2)

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「……気持ち悪くないんですか?」 「何が? 男同士って事か?」 俺は黙って頷いた。 「俺は元々そういうの気にしないし。 今回は偶々それが俺の親友と、可愛い後輩だった。っていうだけだしな」 そう言って頭をポンポンしてくれて。 「ありがとう。先輩」 「で?」 「……実は」 俺はあの時のイライラの原因を話した。 後輩に女と同等に見られたこと。 キスされたこと。 吉田さんに可愛いと言われたこと。 高野先輩に無防備だと言われたこと。 そして何より 「高野先輩に『いつまでも守ってあげれない』って言われた時、男として対等に見られてないのかなって。 俺、女じゃないのに。 そんなに頼りないのかなって……」
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