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「そんな気にする事、ないと思うよ」
「え?」
「確かにセリは見た目、可愛いんだよ。それはご両親から受け継いだものだし。自慢してもいいんじゃない?
ま、キスはちょっとやり過ぎだけど」
「…………」
「無防備ってのも、セリの魅力だと思えばさ。後はどうかわすかだけだろ?」
「あ……」
「守ってあげたいのはさ……相手の事が大切だと思えば自然な事なんじゃない?
セリだって高野になんかあったら、守ってあげたいって思うだろ?」
大石先輩の言葉が胸に響く。
「そこに頼りないとか、そんな気持ちはないだろ?対等とかそんなんじゃなく、もっと純粋な相手を思いやる心だろ?」
「……先輩、ありがとう」
「お礼はいいから、早く仲直りしろよ」
先輩の言葉に笑顔になれた。
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