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二人で並んで線香花火をした。
「やっぱシメは線香花火だな」
「そうッスね」
「…………」
「…………」
オレンジの玉を見つめて無言になる俺たち。最後の玉が落ちる度に夏が終わっていく感が強くなり、寂しさを覚える。
「……なあ」
「はい」
「お前っていいヤツだな」
「は?」
「こんな時でも周りに気を配ってさ。……さっき遠藤が一人にならないように、話しかけてただろ?」
ポトリとまた一つ玉が落ちる。
「お子さまかと思ってれば、誰よりも練習してたり。周りに気を配ったり……」
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