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「アア……」
先刻と同じように左手を前に添えると
はじめはゆっくり。
「アアッ……!」
そして徐々に激しく――。
「ほら、いいだろ?今すぐにでも逝きそうだ」
初めて味わう
快感の波に飲まれながらも
「いや……いやっ……やめてっ……!」
僕は必死で首を横に振る。
だってこんなこと
しに来たんじゃない。
僕は――。
「征司……お兄様ぁっ……!」
思わず声を上げて名前を呼んでしまった。
その瞬間。
「おい――うるさくて眠れやしないじゃないか」
ぶっきらぼうなノックと同時。
外側から
部屋の扉が開いた。
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