episode197 かくれんぼ

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次の瞬間。 「いるよ」 予想に反して 僕の呼びかけに返事が返ってきた。 階上を見上げれば 「クリスチャン……!」 「やあ」 階段の手すりに頬杖をついて 件のダルタニヤンが僕を見下ろしていた。 「来ると思ってたよ」 近づけば近づくほど 眩いばかりのブロンド。 「僕が誰だか分かるの?」 透けるような白い肌に差す 桜色した唇が 「分かるよ。一度お話ししたものね」 からかうように綻んだ。 かと思うと――。 「ンンッ……!」
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