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「ーやめよう…さっさと飯を食って学校に行こう…」
俺は考えるのを止め、そう呟くように口にしてからゆっくりと立ち上がる
それから部屋にかけてある学生服に手早く着替えて部屋を出る
それから台所に向かってから手早く朝食を作り、それをリビングに運んでから椅子に座る
「ーいただきます…」
俺は手を合わせてそう言ってから、目の前の朝食を食べ始める
家族は俺が小さい頃に他界していたーー家族で行った旅行先で、車がガードレールを突き破って崖から落ちて両親と妹を亡くしたー…
その交通事故で、俺は重傷を負ったものの、奇跡的に生還を果たした
後遺症もなく、至って健康だ
だが、高校生にして天涯孤独の身ーー寂しさはあったが、もう慣れてしまったー…
「ーごちそうさま…」
朝食を食べ終えた俺は食器を流しに置き、部屋に戻って鞄をからう
そして、玄関に向かって靴を履き、玄関の扉を開いて外に出る
「ー行ってきます…」
俺は呟くようにそう口にしてから、開いた扉をゆっくりと閉める
そして鍵をかけてから、踵を返して歩き始める
特に面白みもない、学校に向かってー…
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