月に叢雲 花に風(つきにむらくも はなにかぜ)

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「そぃやっ!!」 披露した皆の手を借り、高々と飛ばしてもらい着地していくのは、体操部の面々だ。 「「「おぉ……なんと…」」」 胸にはさらしを巻いたのみの出で立ちで登場し、皆一同に猛々しく勃ちあがっている。 「はあっ!!」 気合いのこもった合図に、体操部と野球部による“暴れ尻太鼓 そよ風よこんにちは”が始まった。 歴代絆愛野球部員の尻は、平凡的な尻に比べ、『国の宝だ』と裏国宝認定待ちリストで多くのファンを魅了している。 その尻を打つ“バチ”である肉棒は、折れたり挫けることなく、最初よりさらに最高潮を保ったまま、次々に演奏を続けいく。 「うっ……まずい…」 しかし、いくら我慢強い彼等でも、刺激が刺激を呼び、最初は少しは感じた痛みも、それがいつしか快楽へと変わる。 「も……ダメ……ぐはっ!」 ついに我慢の限界がきたのだ。 勢いよく飛び出した分身たちは、発射先て見事な尻絵をも完成させた。 「見事!見事じゃーっ!!」 校長も満足そうに髭を撫でる。 「俺も……ぐふっ!」 体操部の面々は堪えきれず、ついに次々と発射し、キャンパスは荒波か泡立ち押し寄せる波のようだ。 「浮世絵とは違った大和魂溢れる尻絵よのう」 校長も腕を組み唸った。
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