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聞こえる
誰かの声が
聞こえる
街の声が
満員電車の中
立ち並ぶビルの谷間
あの人も この人も
誰か助けてと叫んでる
終わりのない道の先には
僅かな光も見えないのか
叶わないと知りながら
それでも祈るのは何故か
スクランブル交差点の真ん中で ふと
立ち止まり空を見上げる
行き交う人の中で
流れゆく時間の中で
苦しい 悲しい
あぁ 誰か助けてと叫ぶ
誰か 誰かと
喉を枯らして声を殺して 助けを乞う
だけど違う
本当は“誰か”じゃない 誰でもいいワケじゃない
あなたじゃなきゃダメなんだ
あなたじゃなきゃ ダメなんだ
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