第二章

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「仮にあの二人にヒロエのいうような背景があったとして、それがなんだっていうのよ」 「結婚したいなら、うちの顧客になればいいのにって思っただけよ。何年も無駄な時間を費やさないでも、長所、短所洗いざらいさらけ出しちゃって、手を打つとこで打つ。そっちの方がずっと利口じゃない?女の一年って短いんだし」 「……私に言いたいことはそれで全部?」 眉間にシワを寄せ凄む綾子に対し、ヒロエはニヤリ口角を上げ言葉を付け足した。 安くするわよ、と。
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