第二章

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「もう……いい加減別れちゃいなさいよ。オーガズムを与えてくれない男なんて最低よ?それで、黙ってるアンタもアンタだけど」 「……祐司は仕事を覚えるのに必死で忙しいだけよ。今だって社員研修とかで福岡まで飛ばされてるんだから」 「ブツをくわえさせる時間はあっても、突っ込む時間は無いって訳?」 「ちょっと……、ヒロエ」 カッと目尻をつり上げた綾子が、真っ昼間の明るい店内を見渡した。 一つテーブルを挟んだ左隣の席では、子連れの主婦達が旦那の愚痴大会を開催している。パフェを夢中で頬張る子供共々、周囲の会話に興味はないようだ。 綾子はホッと胸を撫で下ろした。
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