第二章

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「じゃ、じゃあ……こうしましょう。明日、ライバル会社が主催する大規模なお見合いパーティがあるの。本当はスタッフに潜入調査をお願いしようかと思っていたんだけれど……、綾子。アンタに任せた」 「……ええ?」 「この世の中に星の数ほど男がいるって事を、その目で見てきなさい。なんなら、フレンドの一人や二人取っ捕まえたって構わないんだから」 「フレンド……?」 「そう。セックスフレンド」 小声ながらもハッキリと言い切ったヒロエを、綾子は唖然とした表情で見つめ返した。 かつて、同じ教師という道を目指した二人。その間に、今、高い壁が存在している。
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