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「ああ……。綾子、それいいよ……」
「こう……?」
「そう、それ……」
綾子は堅さが不十分なモノを口内に含みながら、祐司の顔を上目遣いに見上げる。
だらしのない表情で腰を前後させていた祐司が、綾子の物欲しげな瞳に満足したよう数回頷く。
行事を円滑に進めるためには、必要な演技。
これも“ ルーティーン ”と呼ぶのだろうか?
綾子は今朝立ち寄ったコンビニで目にした、ゴシップ雑誌の表紙を思い浮かべていた。
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