序章

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一人でも生きていけるって思ってた…壊れきった家庭、見せかけだけの家族。そんなものいらないって思っていたはずなのに… いざ一人になってみて分かった。俺は強がっていただけだったって… でも、そんな俺の側にお前はいた。小さかったはずの、今までは俺が守ってきた幼馴染み…でも俺が背中を向けている間に、俺よりも大人になっていたんだな。 小さかった手が俺を抱き締めて、その温もりに涙が溢れそうだった。 離さない。これからはお前の全てを俺が守る、そう思った。
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