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 金澤から渡された手描きの地図を手懸かりに向かうと、ビルとビルの狭間の狭い路地にでた。  そこには、本当に金澤が言っていた占い師がいた。 「おや? お客さんですかな?」  如何にも占い師と言うローブ姿の女性が話し掛けてきた。不思議な雰囲気を醸し出す彼女に対し武里は「はい」と一言返す。 「そうですか、ではお掛けください」  促され占い師の対面に置かれた椅子に座る。 「で、どのような事を占いましょうか?」 「はい、将来の事についてお願いします」 「将来についてですか…………。なるほど、わかりました。では、始めます」  机の上に置かれた丸い水晶に手を翳して、占い師は年を込め始める。すると、水晶が淡く光出した。  その光景を茫然と見つめる武里。こんなものを見せられては、あまりオカルト的な物を信じない武里でも少し信じてしまいそうになった。
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