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第1話(あらすじ)
逗子海岸を包み込む青い空間、ブルーモーメント。亡くなった樹の母が、魑魅魍魎が現れるといっていた逢魔時と呼ばれる時に、樹は栞に出会った。
樹は少し前に別れた葵とのことを忘れ、栞と新しい恋を始めようと、逗子海岸の花火で栞に告白をする。うまくいくと信じ込んでいた樹だが、栞は「私には過去があるから」という理由でふられてしまう。納得のできない樹は、栞に友達として会うことを提案し、シーカヤックに誘う。海辺で前髪をあげた栞の笑顔を見た樹は、その笑顔が亡くなった母に酷似だと気づく――。もしかして逢魔時に現れた栞は母の幽霊なのでは――?
帰り際、樹に祖母が階段から転落して入院したと電話が入る。慌てて栞をおいて病院にかけつけるが、大事ではなかった。安心しているところへ突然病室に現れた栞。黙っている栞に対して「翔なんだろ?」と問いかける祖母。翔――、それは十年近く会っていない弟の名前だった。
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