転んでも

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「だからかんそうに注意なの」 「かんそうに注意だろう。分ったよ。だから火を使う場合、全てに……」 「感想よ」  彼女が小さくつぶやく。 「へっ? 感想。乾燥じゃなくて……、感想デスか?」  僕は口を開けて馬鹿みたいに聞き返す。 「そうよ。あんたのブログでヤバイ感想が書かれたの。それが火種になって物件、すなわちブログが大炎上しそうなのよ。本当に分ってる? 大炎上よ」  感想。 「マジか……。マジでか」 「大マジよ。感想注意報が発令中なの」 「ひよお。誰か助けて! ヘルプー・ミィーッ!! ヘルプ、ポパイッ!」  でも同時に思った。  …――よっしゃ、じゃ、炎上商法しかないやろッと。 転んでも、了。
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