透明なカタルシス

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透明なカタルシス

永遠の愛なんて 存在しないだなんて 君はいつも笑って言うけど 見せてあげたいな 透明なカタルシス 僕の永遠が君なんだってこと いつか大切なものは 消えてしまうからって 怖がらなくてもいいよ 君が孤独を感じる時は 僕も一人でいるから 君の身体の曲線からこぼれる 真実の想いは口から出た途端 床へと散らばって落下する こぼれた刹那(せつな)に流れ込むのは 言葉の意味じゃなく君の温度 どんな重さでもどんな色でも すべて受け止めるよ 僕の透明なカタルシス 誰の色とも決して交わらない 君の色だけを待ちわびている たとえば雨上がりの空 緑を(まと)った空気の匂い 誰のものでもない新しい1日 太陽の光を待ちわびるように ただ君だけのその色を
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