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疲れ切っていた里美は、その日は、もう自分の部屋に帰り眠った。
その日の夜に里美は奇妙な夢を見た。
海辺で沢山の岩がごつごつところがっている場所に里美が黒い丸いものを抱きかかえ座っていた。
そして涙を流しているのだ。
よく見ると、それは里美の父親の生首だった。
首の下部からは鮮血がしたたり落ち里美の着ている白いワンピースを真っ赤に染めていた。
里美は泣きながら、父親を呼んでいた。
そこで里美は目が覚めた。
何ともリアルで気味の悪い夢を見たものだと里美は思った。
仕事に行き、帰りに志保の所によると、里美が悩んでいることを志保に伝えた。
「支払いをどうしようか、この病院では治らないと思うよ。あの医者は専門外だから。病院を変えた方がいいよ」と志保に話を持って行った。
志保は、やつれた顔をして
「お姉ちゃん、うち自業自得やねんけどなあ。大阪の知り合いの先生を頼る事にするわ」と言う答えが返ってきた。
志保が懇意にしていた医者がいるそうだ。
その医者を頼っていくと言う。
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