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ふたりで黙々と投げるものだから、あっという間にゲームは終わってしまった。
それでも3ゲームはやったのだけれど、そこでどちらからともなしに、帰ろう――という雰囲気になったのだった。
どんよりとした雲に覆われていたのは、空だけではない。
私と〆くんの間にも、そんな空気がずっと纏わりついていた。
“ボウリングも難しいね” 私はふと漏らした。
“だね” 〆くんはそうとだけ応えた。
歩いて来た私に付き添うように、彼は自転車を押して歩きながら帰途についた。
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