第1章

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どうして、私をデート……に、誘ったのだろう。 連絡先の交換もしていないし、これから先もしないようだ。 明朗快活でおしゃべりな私の性格は、その日は何故か潜伏したままだった。 何も話さない、何も話せない。 ボウリングなんか、提案しなきゃよかった。 次会う時は挽回しようと考えたけれど、この雰囲気からすると、次の機会はなさそうだった。 現に、私と〆くんの家の分岐点で、彼は立ち止まり。 “高校に行っても、元気でね”
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