第1章

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その後は、そのデートのことに関しては、中2病を未だに抱えているような、悶絶もの。 ああ、幼かったな、私たち……と思うような出来事だった。 ――とかく、何があったわけでもない。 だけど、盛り上がりも盛り下がりもしないデートだった。 その日はどこの学校も春休みで、片田舎のボウリング場は賑わっていた。 私たちはカウンターで名前を書き、順番待ちをすることにしたのだけれど。 当時、ボウリング場の周りは田んぼだらけで、時間を潰す場所がなかった。
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