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「怒らないでよーっ!だって空腹で眠れなかったのよーっ!」
志織の反論に優二と修平は黙った…
「おい…優二…お前…食糧どれくらいある?志織に分けるだけあるか?」
修平の問いに優二は言った…
「ふざけるな!俺だってチョコレート1枚しかないんだ…何でこんな女に分けなくちゃいけないんだ!お前が分ければいいだろう!」
「いや…俺もチョコレート半分しかない…」
修平は魚の缶詰をリュックの奥に押し込んだ…
「あたしが悪いのよ…大丈夫よ…1週間くらい食べなくても…」
志織は二人に背を向けると横になった…二人は何も言えなかった…
「食糧もそうだがランプも大事だ…多少寒くてもギリギリまで使わないでおこう…」
夜中…志織は空腹の為に目が覚めると…雪を食べ始めた…
「シャク… シャク…」
それから3日が過ぎると…二人の隠しておいた食糧も底を付いた…
二人に焦りの色が見え始めた…
ビュゥゥゥーッ…
「今夜は冷えるな…仕方ないランプを使おう…」
修平はランプのオイルを志織に取るように促すと…
志織はオイルを持ちながら歩み寄ると…オイルを床に垂らした…
トポ…トポ…
ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・!
「何をやってるんだーっ!正気か!」
修平は志織に怒鳴ると…志織は微笑しダウンジャケットを脱いだ…
「ダメよ…ランプなんかで燃やしたら…部屋の中が暖まってしまうじゃない…」
志織は更に服を脱ぐと…全裸になった…
「あたしね…おかしいのよ…全然寒くないし…お腹も空かないのよ…どうしたんだろう…」
「この…極寒に…身体が順応している…」
修平が驚愕していると…志織は優二の頬にキスをした…
目の前で… キスをした場所から蒼白く肌が変色を始めた…
終わり
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