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『申し訳…ありませんでした。』
俺も少し隊長を睨みながら言った。
『…まぁ、いい。お前達に会わせたい奴がいる。ついてこい。』
そう言って隊長はどこかへと歩いて行った。
『大丈夫?。黒夢。』
『…なんとかな。あのおっさん。なんで力だ。』
俺は歩いていく隊長を睨みながら呟くように言った。白馬は心配そうに俺を見ている。
あの人は俺達の隊長。
鐘ノ音 十夜(かねのね とうや)隊長。
銀縁の眼鏡をかけた鋭い目。茶髪でオールバックで真っ白い肌をしてる。
身長は俺よりも高く威圧的で俺達の隊ではめちゃくちゃ恐れられている。
この人が今の俺、白馬をこの隊に引き入れた張本人でおる。
そして、時間からなにからとにかく細かく神経質で俺と白馬(特に俺)は毎日怒られて先ほどのような鉄拳制裁を食らっている。
『クソ。制服が汚れちまう。』
俺は埃をはらい、隊長について行った。
俺達も制服がある。
真っ黒のスーツに白のワイシャツ。
そして真っ黒のネクタイをしている。
人によってはこれにサングラスや、黒のハット帽を被ったりしている。
『ここだ。』
隊長は客室の前に止まって俺達に言った。
俺達に会わしたい客人…か。
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