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『なんでそんなに馬鹿にされて、仕事受けなきゃいけないんですか?。お断りします。』
俺は机を叩いて言った。
価値のない特殊能力。
そんなこと俺達が一番よくわかってる。
でも、それを他人から言われて、しかもそれを言った本人を守るほど俺もお人好しじゃない。
『はぁー。人が優しく言ってるのに。勘違いするなよ。ガキども。』
東谷さんはそう言うと急に声を低くして言った。その声には先ほどまで見たいなおちゃらけた雰囲気が見えない。
『これは依頼なんだよ。こっちも高い金払うんだから。仕事はしてもらわないと。プロだろ?。お前ら。なら仕事はしてもらわないと困るんだよ。』
東谷さんのその威圧に俺と白馬も戸惑った。
『…わかりましたよ。プロですからね。俺たちは。まぁ、人を守る仕事なんか俺達にはなかなかさせてもらえないから。受けさせてもらいます。』
俺がため息まじりに言うと東谷さんはまたニヤリと笑い、俺たちの肩をポンポンと
叩いた。
『そうっこなくちゃね。期待してるよ。それにさっきは馬鹿にしたけど…』
『したけど?。』
東谷さんは目を開く。その目は青い。
『君達の能力。僕はものすごい価値があるって知ってるから。』
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