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お兄ちゃん。お兄ちゃん。
おてんばそうな長い黒髪の少女。
森林公園をまるでバレーダンサーのようにステップし、走り回っている。
俺はそんな彼女を見ていた。
絵の具の水色のような鮮やかででも淡い空。
不規則に飛び回る鳥達。
俺はこんな平和日々がいつまでも続くと思ってた。
お兄ちゃん…おにい、ちゃん。
血に染まり、グッタリと少しずつ少しずつ意識をなくしていく。
俺はそんな彼女を無力にも眺めていることしかできなかった。
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