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『うわぁー!!。』
俺はそんな悪夢で目を覚ます。
クソ。俺は小さく舌打ちし、時計を見る。
8時15分。
もうすぐ仕事の時間だ。用意しなければ。
汗がひどい。
あの夢を見た日はいつだってそうだ。
少しの怒りから、疲れに変わる。
『大丈夫?。黒夢?。またいつもの夢見たの?。僕の部屋からも叫び声が聞こえたからびっくりしちゃって。』
金髪の青年が俺の部屋に心配そうに入ってきた。
彼の名前は空野 白馬(そらの はくば)。
中性的な顔立ちに長い金の髪を後ろで1つにしているためにぱっと見は女に見えるが立派な男。
俺の今の仕事の相棒でもある。
ちなみに彼は自分の身長が小さい(163センチ)ことを気にしている。
『悪いな。白馬。心配かけて。よし、仕事行くか。』
俺はポンポンと白馬の頭を叩いた。
すると白馬は頬を不満げに膨らませた。
『もー。また子供扱いして。同じ19歳なんだからそれやめてよ。ほら!。早く着替えないと。仕事遅れちゃうよ!。』
白馬はそう言って俺の背中を押して部屋から無理矢理出した。
『それで今日の依頼は?。』
俺は白馬に聞いた。
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