めざめ

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彼女の能力は物質制御と言って身の回りの色んなものを制御することが出来、動かすことができる。 ただ自分の体以上に重いものを動かすことはできないので車などを使って相手を吹っ飛ばすなどは出来ない。 『まぁまぁ。利津さん。落ち着いて。みんな見てるよ。それに、黒夢の能力を忘れたの?。』 白馬は困った顔で利津をたしなめる。 白馬にそう言って止められた利津は能力を使うのをやめて、ナイフや、湯呑みポットが元の位置に戻っていく。 『そうだな。こんなことで怒ってはいけないな。入れ直すよ。黒夢の能力か…。あの犯人逮捕には全く役の立たない能力。まぁ、だからお前は重要な事件に呼ばれないんだろうな。』 利津はニヤニヤしながら俺に言った。 確かに俺の能力は役に立たない。 『うっせー。早く行けよ。コーヒー入れに。おい、白馬。早く隊長に報告に行くぞ。あんまり遅いと、あのおっさんうるせーからな。』 俺は小さく舌打ちし、その場から去っていく。 光はごめんね。と利津さんに言って俺達は隊長に会いに向かった。 あの人はあんまり遅れるとうるさい。 俺はそれがわかっていた。
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