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『隊長!。おはようございます!。小田切黒夢ただいま到着しました!。』
『同じく、空野白馬も到着しました!。』
俺達は隊長のデスクの前で敬礼し、大きな声で挨拶した。
デスクに座り、パソコンをいじる隊長。
その隊長は小さくため息をし、やがて俺達を眼鏡越しに睨んだ。
『遅かったな。小田切、空野。何をやってた?。お前達が電話をよこした現場からなら後10分は少なくとも早く帰ってこれたんじゃないのか?。理由を説明しろ。空野。』
立ち上がり、俺達の周りを静かに歩き回る隊長。それは静かだが、威圧的だ。
『はい。少しばかり同期と話をしてまして。あはは。それで少しばかり絡まれてしまって。遅れてしまいました。』
白馬は苦笑まじりに語る。
ひんやりと汗をかいているのが俺には分かった。
だって俺もかいているからだ。
『話?。自分達の隊長を待たせてか?いいご身分だな。』
隊長は歩くのをやめて、俺達をまた睨む。
『いや、だって…ぐふ!。』
俺が弁明しようとしたら隊長は静かにだが重い一発を俺の腹に食らわした。
『だって…だと。お前、言い訳するのか?。遅れてきたことは事実だろ?。まず、謝るのが先じゃないのか?。』
隊長は倒れこんだ俺を見下げながら言った。まだ睨んでいる。
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