すれ違い

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_____ ________ _____________ 「なんか、懐かしいなぁ。」 すっかり日が落ちた神社の境内に、いくつもの屋台が並んでいる。 それぞれの屋台に子供だけではなく、大人も一緒に覗き込んでいる様子を見ると、実家のほうでの祭りのことを思い出す。 小さな町だから、そんなに大げさな祭りではなかった。 だからかな。 この町も合宿所でもなければ来ることもないと思う。 「朝比奈、俺、りんご飴買ってくる!」 お前は子供か! 宇佐美が嬉しそうに屋台にかけていく姿を、半ば呆れながら見送った。 俺も何か買うかなぁ。 キョロキョロしながら見ていると、馳川と鴻上が、たこ焼きと焼き鳥をそれぞれ持ちながら、参道から離れていく。 楽しそうに話している姿を見ると、こいつら、本当に仲がいいんだな、って思った。 と、同時に。 なぜだか、胸がズキンとする。 ・・・あれ。 俺、やっぱ、心臓がおかしいのかなぁ・・・。
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