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頭をかしげながら、俺も人ごみから逃れるように参道からはずれていった。
「俺も、何か買ってからにすればよかったかな。」
ブツブツ言いながら歩いていくと、古びた小さな建物・・・拝殿なのかな・・・の前にに出てしまった。
近くに誰もいないのを確認して、階段のところに腰をかける。
練習後のせいで、疲れが出てきた。
足が重い。
「マジ、疲れた。」
大きなため息をつきながら、上を見上げると、木々の隙間から夜空が見える。
あ・・・星が見えた。
小さく輝いている点が一つだけ見えて、つい微笑んでしまう。
祭りのざわめきと、笛の音が俺をどこか別世界に連れて行ってくれそうで。
俺は、ゆっくりと目を閉じてしまった。
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