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「あ、要から返事が来た。」
嬉しそうにスマホを見る柊翔を見ると、軽く小突きたくなる半面、柊翔のそばに要がいるように見えて、俺も微笑んでしまいそうになる。
「うぉっ!?」
「どうした?」
「やべ、鼻血でそうっ」
「何?」
浴衣姿の要が、照れくさそうな顔で写ってる。
あー。
やっぱ、カワイイ。
「うちの母親に撮ってもらったらしい・・・そっかぁ・・・今日はあっちでも祭りか。くぅー!なんで、俺は合宿に来てるんだぁぁぁ!」
・・・要がらみになると、柊翔が壊れるというのは、大学に来てから知った。
まぁ、滅多には壊れないけど。
「・・・やっぱカワイイな。」
ボソリとつぶやくと、ジロッと睨む柊翔。
「・・・亮平・・・お前・・・」
「心配するなって・・・俺・・・今・・・気になる人がいるから。」
つい、言ってしまった。
柊翔のヤキモチの相手をするのも面倒だし、むしろ・・・こいつには知っててもらったほうがいいかもしれないと思ったから。
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