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「水原さん、大丈夫ですか?」
高科さんが、座り込んでいる俺を覗き込んだ。
「はい。俺達の敗けですね」
「そうですね。じゃあ、約束を守ってもらいましょうか」
高科さんがゴーグルを取ったので、つられて俺もゴーグルを取る。
「フフッ。やっと捕まえた」
高科さんは俺の頭を押さえると、いきなりキスをしてきた。
「やっ……」
押し返そうとしても、頭を固定されていていて離れられない。
なんだこれ。
びっくりするくらい優しいキスについ引き込まれてしまう。
いつの間にか入ってきた舌も抵抗することなく受け入れてしまっていた。
すごく気持ちいい。
こんなキスは初めてだ。
やめたくない……と高科さんにしがみついた。
どれだけ時間が経ったのだろう。
まずい……。
頭がぼうっとしてきて、視界が霞んできた。
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