ゲーム1

2/3
前へ
/16ページ
次へ
「簡単なものですが、どうぞ」 目の前に、綺麗に並べられたサンドイッチの大皿が2つ置かれた。 「あ、すみません。ありがとうございます」 お礼を言うと、高科(たかしな)さんは照れたように笑った。 「料理のプロの水原(みずはら)さんにお出しするのは恥ずかしいのですが」 190センチの身長に日本人離れした整った顔をしている高科さんだが、こういう柔らかい表情をしていると可愛いなって思ってしまう。 「いえ、普段の食事は結構いい加減なので気にしないでください」 俺はそう言って、卵サンドを1つ食べた。 「楽しんでいただけてますか?」 「もちろんです」 力強くうなずくと、高科さんは嬉しそうに笑った。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加