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「Kiramekuhoshiboshiyo ima daichinihurisosogi subetewokeshisare メテオインパクト!」
長い詠唱を終えたカミラクが、魔力を解放する。
すると、大小様々な隕石が建物の真上に降り注ぎ、その建物を破壊しつくす。
その光景にマリクは目を丸くするけど、私とセリパは冷めた目をカミラクに送る。
「カミラク、期待させたわりにそれほどでもないのね?」
「カミラク様、もう少しハデなの期待したのに……」
私達の発言に、マリクが「え?」と振り向くが、それ以上は何も言わなかった。
「う~む、本来なら、もっと威力あるんだが、これ以上魔力を出すと他の建物も壊しかねないからな。
これで勘弁してくれ」
すまなさそうにするカミラク。
まぁ、本来は攻撃範囲や対象を指定出来ない魔法をコントロールして放っているのだから、それくらいは多目に見るべきか。
それに、一撃だと意味がない。
「あ、出てきました!」
セリパの示す先には、傷を負いながらも、何事かと外へと飛び出てきた獲物が十人程度。
うん、いい具合に残ったわね。
「さて、じゃあ二人ほどやるから、しっかり見ておけよ?」
カミラクが杖を構えながら前に出る。
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