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「う~久々に見えますね。
カミラク様の殺陣♪」
いつにもなく嬉しそうなセリパ。
確かに、カミラクの殺陣は綺麗だ。
セリパのような力強さも、私のような素早さもないカミラクの殺陣は、一撃必殺。
無駄な動きなく、一撃で急所を突く。
その姿には、エレガントな優美ささえ感じる。
今もまた、カミラクに気付いたバカ共がその周りをとり囲むも、顔色一つ変えることなく佇むその姿は、鷺の如く凛としている。
「てめぇ、昼間の姉ちゃんの仲間だな!
ただですむと思うなよ!?
今にその服全部ひんむいて、泣き叫んでも、止めずに壊してやる!
それから、一番汚いとこで一生働かせてやる!」
下劣な笑いをするバカ共。
悪いけど、ほんとにバカだと思う。
今の一撃で、自分には敵わないとなぜ思えないのか。
しょせん女だから……そんな思考がどこかにあるのだろう。
「おらぁ、いくぜ野郎共!」
リーダー格らしきバカの一声で、一斉に躍りかかる連中。
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