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穏やかに微笑む雪夜は、本当にそう思っているのだろう。こう言う『素直な謙虚さ』も、雪夜の魅力の1つである。
史織
「ありがと、雪ちゃん。んで、2人共、何食べる~?俺は、ボンゴレとカフェオレ~。デザートはイチゴプリンね♪」
早々にメニューを決めた史織は、タッチパネルに『ピッ、ピッ、ピッ』と入力してゆく。
唯
「んー。じゃあ、僕は焼き魚定食と玄米茶。デザートはわらび餅かな。」
唯は、顔に似合わず、和風好みだ。恐らく、元華族の家柄故なのだろう。でも、嗜好は意外と『庶民的』だった。
史織
「おっけー。雪ちゃんは、何にする?」
雪夜
「鶏の蒸し焼きと温野菜のサラダのセット。とコーヒー、デザートはいらない。」
ヘルシー嗜好の雪夜。料理が趣味でも、甘味類は、あまり好まない。ただ、琳耶が甘党なので、作ることは出来るけど………。
史織
「そう言えば、雪ちゃんて、甘いもの好きじゃないじゃん。どうして、作れんの?」
雪夜
「味見は出来ないけどな。ただ、本(レシピ)通りに作れば、失敗しないだろう。」
普通に考えれば、それでも『料理下手』な人間はいよう。
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