第4話 女帝様と食堂イベント

4/14
231人が本棚に入れています
本棚に追加
/99ページ
 穏やかに微笑む雪夜は、本当にそう思っているのだろう。こう言う『素直な謙虚さ』も、雪夜の魅力の1つである。 史織 「ありがと、雪ちゃん。んで、2人共、何食べる~?俺は、ボンゴレとカフェオレ~。デザートはイチゴプリンね♪」  早々にメニューを決めた史織は、タッチパネルに『ピッ、ピッ、ピッ』と入力してゆく。 唯 「んー。じゃあ、僕は焼き魚定食と玄米茶。デザートはわらび餅かな。」  唯は、顔に似合わず、和風好みだ。恐らく、元華族の家柄故なのだろう。でも、嗜好は意外と『庶民的』だった。 史織 「おっけー。雪ちゃんは、何にする?」 雪夜 「鶏の蒸し焼きと温野菜のサラダのセット。とコーヒー、デザートはいらない。」  ヘルシー嗜好の雪夜。料理が趣味でも、甘味類は、あまり好まない。ただ、琳耶が甘党なので、作ることは出来るけど………。 史織 「そう言えば、雪ちゃんて、甘いもの好きじゃないじゃん。どうして、作れんの?」 雪夜 「味見は出来ないけどな。ただ、本(レシピ)通りに作れば、失敗しないだろう。」  普通に考えれば、それでも『料理下手』な人間はいよう。
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!