第4話 女帝様と食堂イベント

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 かたや『優等生』である晶、かたや『一匹狼不良』の弘樹。2人には、同じ『Sクラス』だと言う共通点しかない。しかも、会話はおろか、挨拶さえしたことは、なかったのではないだろうか?  そもそも、晶はともかくとしても。弘樹は、滅多に食堂を利用することはないからだ。だって、昼食時に食堂で見かけたことは、今までだって、1度もなかったのだから………。  そして。普通に登校(遅刻・早退なし)してても、授業に出てないこともある。だが、1年の頃から、『学年10位以内』の成績をキープしている。  元々、頭はいいのだろう。ただ『やる気』がないだけ。弘樹は『荒涼たる大地』を連想させる雰囲気を持っている。  それに対して。晶は、と言えば『薫風吹き抜ける草原 』を連想させるほどの、爽やか優等生なのだ。  そんな対称的な『親衛隊持ち美形』が揃えば、不思議に思わない方がおかしい。その上……… チワワ2 「ってゆーか、何なの?あの『毬藻』?!」 チワワ1 「いやぁ~、水谷様が汚れちゃう~っ!」 チワワ3 「あの、近より難い神原様と、爽やかな人気者の水谷様に、馴れ馴れしくしちゃって、図々しい!!」
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