流れに乗って

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「朱里さん、 何をそんなに 悩んでますか? 難しい相談事?」 仕切りの カーテンを持ち上げて 顔を覗かせた芳樹に 渋顔の朱里は我に返った。 行方不明だった夫が 無事に戻り、 入院していた 芳樹の祖父であり、 この占い所のオーナーの タカもますます 元気になってきて 何となく順調と 感じていたこの頃なのに 持ち込まれる悩み事は 相変わらず変わらない。
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