0人が本棚に入れています
本棚に追加
「君は今からこの機体に乗って訓練を受けてもらう。人が少ないからね、君のような若い子でもドンドン教育して戦力にしろとのお偉いさんからのお達しだ。悪く思わないでくれ。」
吉田が申し訳なさそうに言った。
「・・・はい。」
力なく返事をするユウ。
私は我慢ならなかった。
「貴様!なんだその態度は!何が不服だ!答えろ!!!」
「ジェシー、抑えて抑えて。はい、深呼吸して~」
吉田がすぐに止める。
「ユウ君、彼女の紹介がまだだったね。彼女はジェシー・フェルディ。幼少の頃から日本に住んでいる。ちなみにまだ独身だ(笑)」
吉田がにやけた顔をしながら言った。
「大佐!余計な事は言わないでください!!」
「こんな気の強い女性だが、今日から君が所属する隊の隊長だ。仲良くしてやってくれ。」
吉田がユウの肩に手をかけて言った。
「くっ・・・私がお前の所属する隊、第061機動隊、通称メビウス隊の隊長ジェシーだ。階級は大尉。我が隊は先日の戦闘で1人減ってしまってな。お前が6番目の隊員だ。せいぜい足掻けよ。」
ユウは力の無い敬礼で返した。
最初のコメントを投稿しよう!