群青2 モノクロ第7話

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ニヤリと笑う俺に『信じられない』とでも言いたげな視線を向け、「言う事が洋史さんになってますよ」と注意するゆず。 「できないでしょうけど」 「できますよ。見ててください、そのうち課長に『もう降参』って言わせてやりますから」 強情な事は知っていたが、負けず嫌いでもあるらしい。 フンッと鼻息を荒くして車から降りると、「ありがとうございました」と律儀に頭を下げ、ドアを閉めた。 「あ」と口を開いた事に気がつき、助手席の窓を開ける。 「服も……ありがとうございました」 照れ臭そうにそう言い、また頭を下げた。 「いいえ」
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