第1章
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フラれたのは、一学期最後の日の夕方のこと。 「好きです、付き合ってください」 精一杯勇気を出したその結果。 ずっと見ていたその先輩は、ほがらかに和己の告白を断った。 「ごめん、好きな子がいて、今日彼女にしたんだ。それにレスリングやってる子ってちょっと――」 そのとき、世の中には神様も仏様もいないんだって思った。 思ったのに――
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