ままにならぬが浮世の常-2

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―――――――――――― ――――――――― ―――――― ふわりと、柔らかい場所。 頬をくすぐる感触が、顎のラインを撫でて耳朶に触れた。 くすぐったい、けど。 やさしくて、きもちいい。 目蓋が、重い。 懸命に開けようとするけれど、真っ暗闇の視界の中にうっすら光が入るくらいにしか、開かなくて。 唇に、あたたかくてやわらかいものが触れた。 力なく開いた唇の隙間に入り込むものに誘われて、私も舌を差し出した。 きもちい、けど。 このまま、委ねてはいけない気がする。 僅かに残っていた理性が、アルコールの靄を吹き飛ばそうと現状把握を試みていた。 私は、一体どうしたんだっけ?
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