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ふわりと、柔らかい場所。
頬をくすぐる感触が、顎のラインを撫でて耳朶に触れた。
くすぐったい、けど。
やさしくて、きもちいい。
目蓋が、重い。
懸命に開けようとするけれど、真っ暗闇の視界の中にうっすら光が入るくらいにしか、開かなくて。
唇に、あたたかくてやわらかいものが触れた。
力なく開いた唇の隙間に入り込むものに誘われて、私も舌を差し出した。
きもちい、けど。
このまま、委ねてはいけない気がする。
僅かに残っていた理性が、アルコールの靄を吹き飛ばそうと現状把握を試みていた。
私は、一体どうしたんだっけ?
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