ままにならぬが浮世の常-2

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でも。 いつもの自信に満ちた、余裕のある表情じゃない。 やっぱり、あの時感じた寂しさは、気のせいなんかじゃなかった。 そう思ったら。 「………慰めて、あげよっか?」 同じセリフを口にした。 きっと間宮も、こんな気持ちで言ったんじゃなかったのかな。 そらされていた視線が私に戻り、少し口角が上がった。あ、もしかして、そう思わされたのも思惑どおり? そこはわからないけど。 近づいてくる唇に、もう逃げようとは思わなかった。
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