ままにならぬが浮世の常-2-2

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『悪い、帰りに企画の連中に見られてな。さっきまで間宮と倉本さんも居たけど二人で帰ったって言ったら、面白がってあれこれ詮索されて――――――……』 少々長い、そのメッセージを読んで。 「まじで」 「課長と相田さんだけなら、誤解も解くのも簡単だけどな」 課長と先輩は、私と間宮が完璧くっついたと思ったらしい。 それを会社のほかのメンツにまで話してしまったというのだから……それは確かに面倒な話で。 「ちょっと、ほかの連中にも今から『誤解』ですって連絡すればいいじゃん。同じ部署なら連絡先くらい知ってるんでしょ?」
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