ままにならぬが浮世の常-2-2

11/25
前へ
/25ページ
次へ
「えー?誰と誰に話回ったかもわかんねーのに?連絡つく全員に言って回るのも変だろ」 「ってか、なんで課長も先輩も私達がくっついたなんて思うの?二手に分かれて帰ったってだけじゃん!」 なんかおかしい。 期待はされただろうとは思うが、こうまで確信されてるのは絶対おかしい。 「……お前、ほんとになんも覚えてねぇの?」 携帯画面が離れていって、間宮がテーブルの上に置いた。 その顔は、眉根を寄せて苦笑い気味で。 「なにが」 「夕べ。二人と分かれる前。酔っ払ってんのはわかってたけど」
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1599人が本棚に入れています
本棚に追加