ままにならぬが浮世の常-2-2

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「おはようございます、先輩?」 『はるひちゃん、昨日大丈夫だった?ごめんね朝から。随分酔ってたから心配で。2日酔いなってない?』 そう思うんなら二人にしないで欲しかったです! という心の叫びはさておき。 「心配かけちゃってすみません、2日酔いは大丈夫です。あの、夕べのことなんですけど…」 目の前で、間宮がくつくつ笑いながら「声のトーン上がってるし」と呟いた。 うっさいな、とにかく人前では可愛らしく愛想よく感じよく!を心がけてんだよあんたにこの苦労はわかるまい! と殺気を込めて睨みつける。 『そうそう、夕べ!ごめんね、私春妃ちゃんが間宮さん好きだなんて、全然気付いてなくって』
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