ままにならぬが浮世の常-2-2

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翌日。 朝の冷えた空気と眩しい朝日の中、ホテルのエントランス前に立った。 結局ソファに寝かされて背中が痛いと不機嫌な彼と、あの状況でぐーすか寝るほど無防備でもない、寝不足で不機嫌な私。 「……目に沁みる」 土曜で良かった。平日ならこれから仕事だ。 「ほんとに、あの状況で不発……」 「いつまでもしつこい。そんなに飢えてはいないでしょーが」 足音がイヤに響く。 早朝のラブホ街を、コイツと歩くことになろうとは。 「昨日目の前に居たのはお前だけだろうが」 「だったら無理矢理でも襲えばよかったじゃん」
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