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翌日。
朝の冷えた空気と眩しい朝日の中、ホテルのエントランス前に立った。
結局ソファに寝かされて背中が痛いと不機嫌な彼と、あの状況でぐーすか寝るほど無防備でもない、寝不足で不機嫌な私。
「……目に沁みる」
土曜で良かった。平日ならこれから仕事だ。
「ほんとに、あの状況で不発……」
「いつまでもしつこい。そんなに飢えてはいないでしょーが」
足音がイヤに響く。
早朝のラブホ街を、コイツと歩くことになろうとは。
「昨日目の前に居たのはお前だけだろうが」
「だったら無理矢理でも襲えばよかったじゃん」
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