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返す言葉を失って、開閉に迷った口が結果開いたままになった。
それまでずっと目線は携帯のままだった男が、無言の私を不思議に思ったのかこちらを向いた。
「ぶっ。なんちゅう顔してんだよ。くち、ぱっかー」
「…あっ、あんたが変なこと言うから!」
そう、変な提案。
間宮と付き合ってるなんてことになったら。
「意味わかんない。なんで?敵が増えるだけなんだけど」
だからこそ4人で飲みに行ったりしてることだって、相田先輩も私も、他の受付の誰にも話していなかった。
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