女の専売特許とは

15/29
前へ
/29ページ
次へ
「先輩のが似合いますよ。でも欲しいな、どうしよう」 「ふふ、春妃ちゃんすっごく楽しそうに買い物するのね」 そう言われ、少しはしゃぎすぎたかと恥ずかしくなり肩を竦めた。 でも、本当に嬉しいのだ。 恥ずかしながらもうずっと長いこと、一緒に買い物に行ってくれるような友達をゲットできなかったもので。 先輩もやっぱり買い物は楽しいのか、私ほどではないもののくるくるといろんな店を渡り歩き、私はそれに喜んでついていった。 結果、付き合わされた男性陣はいつの間にか店内にはついてこなくなり、今も店の前のガードレールで腕を組みながら話をしている。 ちらりと店の外へ目を走らせると、長身の立ち姿が二つ並んでいた。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1439人が本棚に入れています
本棚に追加